私の母親は、一人暮らしをしています。

一人で暮らすことになってからは、めっきりと外出をすることも少なくなりました。そんな母親がたのしみにしていることといえば、庭の手入れをすることです。そこには、母親の好きな花や木等が、たくさん植えられています。そのため、雨が降っている時等も、その花や木を見ることが好きなくらい、大好きなことといえば、花を見ることなのです。

そんな母親の60歳の誕生日の時、何かをプレゼントすることにしました。60歳といえば、還暦でとてもおめでたいですね。通常だったら、赤いちゃんちゃんこなどをきることがありますが、そんなことは嫌がりそうなので、母親が大好きな花を送ることにしたのです。

そしてその花として、胡蝶蘭を送ることにしました。私は今まで、一度も母親に対して、誕生日にプレセントを送ったことがありません。しかし、今度ばかりは送りたいと思っていました。孫の面倒をみてくれたり、仕事が忙しい私に変わって、家のことを色々と手伝ってくれたからです。そのことに対して、お礼をいうこともなく、そのままになっていました。その数々のことに対して、お礼を込めて、母親が最も大好きな胡蝶蘭を送ることにしたのです。

そして送った時、母親はとても感動してくれました。部屋の中がパッと明るくなった様な、そんな気持になったそうです。その言葉を聞いた時、やっぱりどんな物よりも、花を送ることがいいと感じます。

花はその人の気持ちがしっかりと込められています。そして綺麗な姿を、長く見ることが出来るのです。その姿を言うのは、とても思い出として残すことが出来ますね。心の中に、しっかりとその美しさを残すことが出来ると感じます。

もしも私が胡蝶蘭を送ってもらうことができたら、どんなに嬉しいかと想像をすることができるのです。その優雅な姿、可憐な色等、全てにおいて、やっぱり一番美しい花であると感じます。

母親は、その後はずっと部屋の中で、胡蝶蘭をみて楽しむことができたようです。そして一人で見ることは、もったいないとおもったらしく、友人を自宅に招いたということも聞きました。そんなことを聞くと、もっと母親が喜ぶ姿を見たいとおもったことでした。

今までの感謝の気持ちを、そのまま伝えるよりも、その人が好きと思うものを送ることで、しっかりと自分の気持ちを伝えることが出来ると感じます。来年も、同じように誕生日には胡蝶蘭を送ってあげたいと、そんな気持になっています。