私には毎年母の日にプレゼントを贈る女性が複数人います。
実の母と義理の母。そして、胡蝶蘭を贈る事の多い女性です。
その人は、私が大学生だった時のバイト先のママさんです。実際に母親と同年代であり、ママさんも子どもが居なかったので、バイトの学生たちを可愛がり面倒を見てくれました。
私もそのバイト達の一人でした。病気がちだったので人一倍迷惑も心配も掛けてしまっていましたが。
私の通っていた大学は少し特殊で、学生の大半が県外出身者でアパートで一人暮らしをしている割合が約9割という状況でした。
だからこそ、町ぐるみで学生に優しかったです。
そんな中で週3日も4日も顔を合わせて一緒に仕事をしていましたので、ママさんともすっかり仲良くなりました。
大学卒業後も、私は大学の所在している県に就職が決まり年に何回かは顔を見せに行っていました。
社会人になってから母の日にプレゼントという事を始めたので、プレゼントを選んでいる時にふっとママさんの顔が浮かびました。
親のようにお世話になりましたし、実際私も慕っていましたので、感謝と恩返しの気持ちを何か形にしたくて母の日に贈り物という考えも悪くないかな、と思えました。
ママさんの好きなもの。甘酒、クリームシチュー、煙草、珈琲と色々と思い出しましたが今一つピンときません。そんな時ママさんが生け花をしていた光景が思い出されました。花が好きだったと確かに仰っていました。
その中で百合が好きという事でしたので、その年は百合の花を贈りました。こちらが驚くくらい喜んで頂けた事を覚えています。
それから何年か経って、ママさんが少し言いにくそうに「胡蝶蘭とかリクエストして良い?」と伝えて来ましたので贈りました。
確か母の日のカタログギフトから選んで送ったはずです。少々お高くつきましたが、これも非常に喜んで頂けました。
それからは、生花店で購入したりもしました。ある年、スーパーの店頭で母に日ギフトコーナーが立ち上げられていたので眺めてみると、胡蝶蘭が非常に割安で販売していました。スーパーに卸している生花店の商品なのですが、見栄えも良くサイズも小さいわけではないのに非常に安価でした。
それからは毎年、そのスーパーで購入して贈っています。
正直価格の問題も大きいですが、何より胡蝶蘭は自分のような人間から見ても綺麗で目を奪われます。
贈った相手が喜ぶだけではなく、贈った本人も喜んでもらえる、という確信を持って満足出来る素晴らしいギフトです。
私はこれからも母の日には胡蝶蘭を贈るのだと思います。